クエン酸はダイエットに逆効果という話も?クエン酸サイクルとは?
何となく健康によいと聞いたことのあるクエン酸ですが、運動との相性が良くダイエット効果があるとも言われています。
どのような方法でクエン酸を活用するのでしょうか?
その一方で、ダイエットに逆効果になるかもしれないという話もあり、いったいどっちが本当なのでしょうか?
クエン酸が多く含まれる柑橘類が好きな方にとっては、ダイエットに活かせるといういのは興味のある話かと思います。
本記事ではクエン酸は本当にダイエット効果があるのかや、その活用方法を中心にお伝えしたいと思います。
クエン酸ダイエットの効果は?
クエン酸ダイエットの効果はまず代謝の向上が挙げられるでしょう。
クエン酸は体のエネルギーを作り出す時に使われる成分なので、摂取することで効率よく代謝が行われるようになります。
また、次の項で説明するようにクエン酸回路というものが効果的に動くようになるため、疲労回復がしやすくなるでしょう。
アデノシン三リン酸が効率よく分泌されるようになればそれだけ疲労回復効果も高まります。
あとは、吸収されにくい成分を吸収しやすい状態にする作用や有害物質を排出しやすくする形に変える作用のキレート効果が働くので、活性酸素が外に出やすくなり身体がさびにくくなってくれます。
結果的にはアンチエイジングに繋がるともいえるでしょう。
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クエン酸とは?ダイエット方法は?
クエン酸とは果物の柑橘類などに多く含まれているヒドロキシ酸のひとつで、摂取することでクエン酸回路という代謝経路が活性化されると言われており、エネルギー生産効率上昇のために栄養素がどんどん消費されるので痩せやすくなると言われている栄養素なのです。
基本的に糖質を原料としてエネルギーにするためには細胞質で行われる解糖系で行うか、細胞内のミトコンドリアで行うクエン酸回路の2つとなっており、クエン酸を用いたダイエットは後者の回路効率を上げることにあり、結果的に痩せることができると考えられているのです。
やり方は運動の前後でクエン酸を摂取するか、食事の時に摂取するだけのようです。
クエン酸は食物のデンプンを発酵させることで人工的に作ることができるため、多くのサプリメントで発売されており、推奨している人たちはサプリメントの摂取でも効果があると解説しております。
クエン酸と運動の関係は?
クエン酸は疲労回復効果があるとして有名ですが、これはクエン酸回路からきている理論なのです。
体内に入っている栄養素はそのまますべて効率よく使われているわけではなく、いくらかはうまく吸収できずに排出されるか蓄積されてしまいます。
これは糖質にもあてはまり糖質はブドウ糖となって酵素やビタミンなどの力を使ってエネルギー生成をするのですが、これは実はサイクルとなっており人間の体の中でエネルギーを作り出していく回路となっているのです。
以前はクエン酸は疲労の原因となる乳酸を排出する力があるから効果的と言われておりましたが、現在の医療では疲労の原因がそもそも運動で多く出てくる乳酸ではないという考えが強くなっており、この説は否定されつつあるのです。
しかし、運動による疲労のダメージを修復するためにアデノシン三リン酸というエネルギー源が必要になっていると考えられているのですが、このアデノシン三リン酸を生み出すのがクエン酸回路の働きとなっており、糖質と一緒に摂取することで体力回復効果が高まると言われているのです。
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クエン酸はダイエットの敵!逆効果という話も?
しかし、このクエン酸ダイエットが全く持って意味がないからやらないほうがいいという声もネット上にはあります。
例えば、クエン酸サイクルは細胞内のミトコンドリアで行われている代謝からきているものではありますが、ミトコンドリアでエネルギー生産が活発すぎるとクエン酸が細胞質内に染み出してしまうようになるのでエネルギー生成能力抑制が始まり、意味がないというものです。
また、クエン酸が余ってしまった場合は細胞質内で脂肪酸と合成する材料になるので脂肪が増えるとすら言われております。
要するに摂取することでクエン酸がミトコンドリア内のクエン酸回路を活発化して痩せるという理論だったのに、クエン酸は脂肪酸の材料にもなるものなので、期待できないと考えられているということです。
この意見によって太る可能性のある成分ならダイエットにはむかないという考えが根付くようになり、クエン酸ダイエットの実行者はそこまで増えませんでした。
クエン酸には様々な効果があるものではありますが、ダイエットをクエン酸だけに頼ろうとして過剰摂取するということは控えた方が良さそうです。
摂取量の目安は?
クエン酸の摂取量目安は1日当たり2gですが、スポーツをする習慣のある人や仕事がきつくて疲労が溜まっているような人たちは5gがよいと考えられております。
ただし、1回で5g摂取したとしても体外に時間経過で排出されてしまうので意味が無くなってしまいます。
必ず小分けにして摂取するようにしましょう。
クエン酸は梅干しにも含まれています。
口コミは?
クエン酸ダイエットの口コミを総合的に判断すると、そこまで高い評価ではなさそうです。
ペースはそこそこで成功率もそこそこではありますし、非常にお手軽なのですが、はっきり申し上げて非常にお金がかかるので、失敗したときのリスクが怖いという声が多数あります。
費用がかかるという欠点からネット上でも口コミの数が少なく、痩せたという声もあまり拾うことができませんでした。
やはり費用がかかるダイエットというのは実行するのかどうかが迷ったときに、やめると判断してしまう人が多いのでしょう。
費用対効果として成功率が圧倒的に高い場合はライザップのように次々と体験してくれるのですが、「高いけど絶対効果が出る」という声も見かけませんので、実行者の声が集まりにくくなっているようです。
クエン酸サイクルとは?
クエン酸の効果を良く知りたい人はクエン酸サイクルを理解する必要があります。
これは先ほどまで説明していたクエン酸回路と同じ意味となっており、言い方が異なるだけです。
一言で表すと生命がエネルギーを作り出す時に働く体内燃焼システムに該当するでしょう。
このサイクルが発見されたのはイギリスに住む生化学者のハンス・アドルフ・クレブス博士でこの人はこの功績で1953年のノーベル医学生理学賞を受賞しました。
年が進み様々な発見が上積みされておりますが、このサイクルの根幹は60年前から変わっておりません。
具体的に解説するとグルコースや脂肪酸などのアミノ酸はアセチル-CoAかクエン酸サイクルの中間体になり、アセチル-CoAからクエン酸→アコニット酸→イソクエン酸→…というサイクルを行って一周してまたクエン酸にたどり着くことになります。
ただし、途中で量は減っていき、減った分はエネルギーや炭酸ガスや水分となって燃えていくことになります。
この回路を効率よく回す方法がクエン酸を摂取することで、乳酸やピルビン酸も次々と燃えていくことになるのです。
クエン酸を使ったレシピ
クエン酸を摂取する方法はサプリメントを使うというのもありますがやはり自然なのは、食べ物を使うことです。
こちらでは簡単に摂取するいくつかのレシピを紹介します。
重曹とクエン酸でつくる炭酸水
【材 料】(1人分)
冷水200cc、重曹2g、クエン酸2g
【作り方】
1.重曹やクエン酸はドラッグストアなどで入手可能ですが、ネットショップで安いお店を探して1~5kgを買う方が断然お得です。
2.重曹とクエン酸を2gづつ入れる。クエン酸を重曹よりやや多めに入れるとおいしくなります。
(個人的な感想ですが、重曹が多いとナトリウムっぽい、薬品のような味になって飲みづらいです)
3.冷えた水を注いでよく混ぜます。シュワシュワと炭酸がでたら完成です。
4.*注意*重曹をお湯で溶かすとアルカリが強くなる可能性があり、食用には適しません。重曹の接種は1日5gまでとしてください。また、重曹・クエン酸は食用のものを使用してください。
最もシンプルなのが飲み物として摂取する方法ですが、これは重曹とクエン酸で炭酸水にするというやり方です。
炭酸水には様々な効果があるので、そちらの効果を狙っている方にもオススメとなっております。
ネットショップなどでも両方ともお安く購入できますので、一度試してみるといいでしょう。
ポイントはクエン酸を重曹よりもやや多めに入れることだそうです。
注意点としては重曹やクエン酸は必ず食用を選んで使用するというところでしょうか。
出典:楽天レシピ https://recipe.rakuten.co.jp/recipe/1900005463/
クエン酸で手作りスポーツドリンク
【材 料】(1リットル人分)
水1リットル、塩小さじ1弱、砂糖60g~70g、クエン酸(Citric Acid)小さじ1
【作り方】
1.砂糖、塩、クエン酸をメジャーカップに入れて分量を測る
2.分量のお湯か水を足す
3.1.25リットルのペットボトルの空きボトルに入れて完成~!
クエン酸を使って今度はスポーツドリンクにしたケースです。
こちらは重曹は使わず、塩・砂糖・クエン酸を使って作ることになりますが、それらを適量用意してかき混ぜれば完成なので、作る方も簡単と言えるでしょう。
クエン酸をスポーツ前後に摂取したいという方にはこのような飲み物を用意しておくといいでしょう。
出典:楽天レシピ https://recipe.rakuten.co.jp/recipe/1520003471/
はちみつとクエン酸で紫蘇ジュース
【材 料】(?人分)
水1.5 L、赤紫蘇1袋(葉200g)、はちみつかアガベ600~800g、クエン酸30g(大さじ2程度)
【作り方】
1.紫蘇の葉だけにし、きれいにあらう。水を絞って鍋に入れる。
2.水を鍋に入れて火にかけ、沸いたら弱火にして10分程度煮出し、葉を取り出して絞る。
3.はちみつを入れてよく混ぜ、クエン酸を入れて混ぜ冷やす。
保存ビンなどに入れ、冷蔵庫で保存する。(お酢の空き瓶を洗わずに使用しました)
4.水や炭酸水で好みの濃さに薄めてどうぞ。
こちらは赤しそを使った飲み物です。
赤シソの葉をつかって鍋に水を入れて煮るというやや本格的なものとなっており、一度に1.5リットルは作成することになるので、長期保存をする時には気を付けてください。
出典:楽天レシピ https://recipe.rakuten.co.jp/recipe/1070010713/?l-id=recipe_list_detail_recipe
野菜ジュースダイエットの方法【市販のカゴメでOK?】と口コミ
クエン酸ダイエットにつきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい
All About クエン酸ダイエットの効果、本当と嘘
最後に
以上、いかがだったでしょうか。
今回はクエン酸を使ったダイエットについて紹介致ししました。
このダイエットはあくまでクエン酸を運動前後や食事で取り入れることといったものとなっておりますが、摂りすぎるとむしろ太る危険性があるなど負の部分が大きすぎるので実行者が少ないのだと思われます。
ただし、本気で毎日トレーニングをしている人や肉体労働をしている人の場合は不足している可能性が大きいので、クエン酸を有効に活用するようにしてください。
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