めまいや眠気・震えなどダイエットでの低血糖の症状と予防法
ダイエットを実行したことがある人や現在実行中の人は日本に大勢いますが、栄養不足によって低血糖になり、症状として震え・頭痛などが引き起こされることもあるようです。
そのような場合の対処法や予防方法にはどのようなものがあるのでしょうか?
食事面において度を超えた制限を行うと、栄養不足に陥ってしまいます。
このようなケースでは精神面において、良くない拘りに囚われてしまいっていることも少なくありません。
生きていく上で最も大切なのは健康ですので、ダイエットで健康を害するというのは本末転倒です。
本記事ではダイエットでの低血糖の症状や対処・予防法を中心にお伝えしたいと思います。
ダイエットによる低血糖の症状で震えが起きる?
低血糖症になってしまうと、異常な空腹感が発生するようになりますが、それ以外にも動悸や震えといった症状が出てくるようになります。
血糖値が下がりすぎるとインスリンの分泌はもちろん減少するようになり、血糖を上昇させるホルモンが出るようになるのですが、この時交感神経系のホルモンが増えてしまうことに繋がるので動悸や震えといった症状が出るようになってしまうのです。
低血糖はダイエットによって糖質を摂取していないために発生するだけではなく、血糖値のコントロール機能が乱れることでも発生するので、ダイエット中でなくても起こることがあります。
その例として、砂糖や炭水化物などの糖分が多く含まれる食べ物を過剰摂取する生活が続くことで、インスリンが過剰分泌されるようになり、空腹のときに震え症状が出るようになるのです。
これらのインスリンの過剰分泌が無くても、糖質を全く摂らないダイエットを長期間続けることで低血糖症になってしまい、震えなどの症状が出るようになってしまいます。
頭痛が起きる?
ダイエットをしている人の中には頭痛の症状に悩まされている人もいるでしょう。
このダイエットにおける頭痛の大半は低血糖症状からきていると言われております。
低血糖はわかりやすく言うとエネルギーが完全に不足している状態なので、頻繁にエネルギーを使うことになる脳もその弊害を受けるようになり頭痛が誘発されるようになります。
片寄ったダイエットを行っているとか、断食を行っているという方はエネルギー不足になるため低血糖になりやすく、この頭痛といった症状が頻繁に発生してしまうことがあるのです。
つまり、頭痛が出るということは低血糖状態のサインに近いものであるため、ダイエットを開始してから何らかの不調症状が出ている人は要注意ということになります。
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めまいが起きる?
糖質制限系のダイエットをしている方に多い症状は頭痛やめまいです。
ここからさらに症状が重くなると、異常なまでの発汗や動悸などに発展し、異常行動や痙攣といった重い症状を引き起こすようになります。
これらの症状が出やすい人や出にくい人は別れておりますが、あくまでダイエットをし始めてからめまいや頭痛といった不調症状が出始めているのなら、その人は高確率で低血糖症状になっていることでしょう。
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眠気が出る?
ご飯を食べた後は胃に血液が集中するために眠くなるというお話はほとんどの方が知っていることでしょうが、ダイエットをしている方でも眠気を感じてしまうことがあります。
これはストレスによって夜の睡眠の質が低下し眠気が誘発されている方もいるでしょうが低血糖になっている人たちは脳にエネルギーを使わせることができなくなってしまうので、糖分を節約するために体の機能は低下していくようになるのです。
特に、休まされる可能性が高いのが脳でエネルギー不足になると脳も休息状態となってしまい、眠気が多く発生してしまう人もいるのです。
そのため、睡眠時間は足りているのになぜか日中でも猛烈に眠気が発生してしまうという人は血糖値が低くなっている可能性があります。
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対処法は?
頭痛などの症状がすでに出ている人の場合は、水分補給をすることで症状が治まることがあります。
ダイエット中はできる限り体重を落とすために水分も制限している人も多いと思いますが、それは、血液をドロドロにしてしまう可能性があり、それに低血糖状態が重なると低血糖の症状が非常に重く出ることがあるのです。
そのため、水分を多めに摂取することで、症状が和らぐことがあります。
ただし、ダイエット中なので、砂糖が入っていないものを選びましょう。
ノンカフェインの麦茶やミネラルウオーターがいいでしょう。
また、断食ダイエットのような無理をしている方はグリーンスムージーや酵素液などを摂取して栄養補給を行いましょう。
極端な空腹期間が続くことで症状が重くなりますので、無理にならないように対策を講じましょう。
予防する方法は?
低血糖の症状における対処法は、「糖新生」の説を信じるのなら、糖質を制限したとしてもタンパク質といった栄養素を摂取することで低血糖症を防げるということになります。
他にも、脂質・ビタミン・ミネラルといった栄養素は欠かさず適量を摂取したほうが良いでしょう。
太る原因は脂質と考えている人も多いですが、勿論摂りすぎはいけませんが太る主な原因は炭水化物です。
そのため、炭水化物を制限するダイエットは合理的ではあるのですが、「糖新生」で糖分を生み出すために必要な栄養素が無いと低血糖になってしまいますので、脂質はある程度摂取したほうがいいでしょう。
糖質制限ダイエットはカロリー制限ダイエットとは異なりますので、できる限り糖質以外の栄養素は必要量を摂取するようにしましょう。
他の栄養素を適量摂取したとしても、低血糖の症状が治まらない場合は炭水化物の摂取も試みられた方が良いと思います。
無理なダイエットを行うと貧血が出る場合もあります。
ダイエットによる低血糖の症状が出る原因は?
糖質制限ダイエットなどを行っている方は頭痛などの症状に悩まされたことがあると思われますが、その最大の理由は3大栄養素の1つである糖質の補給が少なすぎるからと考えられます。
しかしながらエネルギー不足で低血糖状態になってしまうのが原因という、この説を真っ向から否定する人もいます。
例えば、糖質をとりすぎた生活をしている人たちは血糖値が急上昇する体質になってしまっているので、血液中のブドウ糖が中性脂肪として素早く体内にため込まれるようになってしまって、反動で急激に血糖値が下がってしまう恐れがあります。
また、人間はブドウ糖が無くても「糖新生」という機能によってタンパク質や乳酸さえあれば肝臓でブドウ糖を作ることができるので、食事から糖質をとらなくても血糖値は保てるという説もあるのです。
これらの結論を統合すると、ダイエットにおける低糖質とは、糖質を摂取しないことで低糖質になるという説と、糖質以外にタンパク質や乳酸などの栄養素すら不足することで低糖質になってしまう説があるということです。
個人的には後者の方が正しいのなら糖質制限ダイエットは危険ではないということにもなりますし、信じたい説だとは思っております。
何れに致しましても言えることは栄養不足が原因となって低血糖による症状が引き起こされる可能性が高まるということです。
糖質の働きと1日の適量は?
糖質は炭素・水素・酸素の3元素から構成されており炭酸ガスと水に分解されます。
消化吸収効率が糖質はかなり良く最終的にはブドウ糖となって活動するためのエネルギーとなってくれるのです。
その活動には脳や神経も含まれておりますし、筋肉を動かすのにも必要で体温調節にも必要になりますので、糖質を無理矢理制限するとエネルギーが欠乏して脳の働きも少なくなり冷え性気味になります。
糖質の摂取量目安は日常的にどのような活動をしているのかで大きく異なります。
基本的な考え方として1日の必要なカロリーに中間値の57.5%という数字をかけて、それを1/4にした値(炭水化物1gは4Kcalであることから)が糖質摂取量となります。
たとえば、デスクワークを中心とする30代~49歳の糖質摂取量は、1日のカロリーが1750kcalになるのでそれに57.5%をかけると1060kcalとなり、それを1/4にするので約250gの糖質量が目安となるのです。
糖質をひたすら制限する人は1日30~60g程度に抑えますので、どれだけ少ないかがわかります。
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最後に
以上、いかがだったでしょうか。
今回は、ダイエットにおける低血糖について触れてきました。
低糖質ダイエットは医師によっても推奨されているダイエットではありますが、個人で行う場合にはやり方に要注意なダイエットとなっているのです。
非常にやり方もシンプルではありますが、食べないことで頭痛やめまいなどの症状を引き起こす可能性はありますので、必ず他の栄養素はきっちりと摂取するようにしてください。
特に、タンパク質・脂質・ビタミン・ミネラルは適量を摂取しましょう。
※この記事に関しましては当サイトの監修ドクター「工藤孝文先生」の監修ではありません。 |
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