ダイエットでの体調不良【めまい・しびれ・動悸・頭痛】への対策
ダイエットをしている方でめまいや吐き気などの症状に悩まされている人がいます。
糖質制限や炭水化物抜きダイエットを行っている方に起こりやすいと言われていますが、果たして本当にこういったダイエットが原因で起こるものなのでしょうか?
糖質制限や炭水化物抜きダイエットというのは良く知られたダイエット法であり、効果が出やすいと言われているだけに、取り組まれている方も多いでしょう。
せっかくダイエットに取り組んだのに体調を崩してしまっては意味がありません。
本記事ではダイエットでめまいや吐き気が起こる原因と対策を中心にお伝えしたいと思います。
ダイエットでのめまいの原因は?
ダイエット中にめまいが発生する人は何らかの病気になっているか、低血糖状態になっているのかの二つが考えられます。
寝不足なども考えられますが、無理なダイエットをしてめまいが多く発生しているのなら、低血糖の可能性が高いです。
具体的には血糖値が70mg/dl以下になるとめまいなどの症状が出てくるとされています。
それ以外にも疲労感や頭痛や不安感等が出てくる可能性が高いです。
低血糖状態が長く続いているということはエネルギー不足の状態が長く続くので、血圧が低下してしまい体温も下がってめまいが多く発生するようになります。
これに鉄分などの栄養素まで不足するようになると糖質制限中に貧血によるめまいが追加されるようになるでしょう。
吐き気やしびれ・立ちくらみが起こることもある?
厳しすぎるダイエットを行っている人は栄養不足になるので、吐き気、しびれや立ちくらみなどの症状が出てくるようになるでしょう。
女性の場合は生理不順になってしまうこともあります。
ただし、気持ち悪いとか吐き気といった作用は脳に最低限必要な炭水化物が足りていない状態では発生しないという意見もあるのです。
しかし、低血糖状態になればめまい・手足の震え・吐き気・だるさが出てくるという説もあるので、微妙なラインと言えるでしょう。
実はミネラルやビタミンが不足していたなんてことも考えられますし、ストレスが溜まりすぎることで吐き気が出ていることも考えられます。
吐き気はいろんな原因が考えられるので、糖質制限以外のことが原因なのかもしれません。
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糖質制限や炭水化物抜きダイエットは症状が起こりやすい?
糖質制限ダイエットや炭水化物抜きダイエットは非常に有名で、最も痩せることができるダイエットとして知られております。
一昔前までは、カロリーがすべての原因と考えられていたのですが、色々と医学が発展したことで、すべての根源はインシュリンを大量分泌してしまう要因である糖質や炭水化物にあるという考えに至ったのです。
その結果、糖質が多めの食材はひたすら食べないようにするダイエットや炭水化物をひたすら食べないようにするダイエットが流行します。
要するに糖質から離れるダイエットだと思ってください。
このダイエットは想像以上に体重が減りやすいので、理想体重になるまで続けられる確率が高い傾向がありますが、その一方で実行する度合によっては栄養不足となり、めまいや吐き気、しびれ、などの体の不調に繋がる恐れがあります。
ダイエットで動悸や頭痛が起こることもある?
ダイエットによって動悸や頭痛が発生する可能性はあります。
特に頭痛は低血糖状態になることで人によっては頻発してしまうので苦しめられるようになるでしょう。
状況次第で頭痛から吐き気につながってしまう人もいます。
脳に必要なエネルギーは血液中の糖質なので糖質が少なくなりすぎるとエネルギー源が不足してしまい、そのような症状に苦しめられるのです。
同じくエネルギー不足がひどくなると、動悸がひどくなると言われております。
こちらの仕組みについての情報は見つかりませんでしたが、多くの方々が実体験で糖質制限ダイエットを行うと動悸や頭痛に苦しめられており、このような症状は危険信号という認識を持っております。
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無理なダイエットで生理不順や不妊も?
もともと生理不順の原因には諸説あるため、一概にダイエットがすべて悪いとは言えませんが、過度なストレスを感じる環境にいると生理不順が発生しやすいといわれているため、体への負荷がとっても高いダイエットを実行している女性の方々は生理不順になってしまう確率が高いでしょう。
一般的に1カ月で3kg以上体重を落としてしまうと、排卵機能に障害が発生する可能性があるといわれておりますので、要注意といえるでしょう。
生理は女性ホルモンによってコントロールされているものなので、ホルモンバランスが乱れるような生活をしていたら生理不順にもなりやすいということになります。
女性ホルモンに悪影響を与える可能性が最も高いものがストレスであるといわれておりますので、ストレスフルなダイエットは危険ということになります。
この生理不順を放置すると最悪不妊症になってしまう恐れもありますので、放置しすぎるのは良くありません。
その他に考えられる極端な食事制限によるダイエットでのデメリットは?
極端な食事制限系のダイエットで考えられるデメリットは栄養不足です。
糖質制限ダイエットを行っている人は「糖質がなんとなく多いものを避ける」というやり方を実施していると思います。
その考えにプラスして、「なんとなく太りそうなものを避ける」も実行していることが多いでしょう。
これらの考え方が浸透しているとおそらく野菜が主体で肉や魚はほとんど食べず、炭水化物を全くとらないダイエットになってしまいます。
この状態が続くことでタンパク質不足が発生し、筋肉量が急激に落ちるでしょう。
筋肉量が低下すれば体重は落ちますが、健康には良くなく、基礎代謝も大きく落ちます。
つまり、痩せた結果不健康で太りやすい体ができてしまうと言うことなのです。
めまいや頭痛などの症状も出てきますが、それ以外にも集中力の低下や発汗、言語障害等の症状が出る可能性もありますので、無理なダイエットは非常に危険なのです。
体調不良が起きた場合の対策は?
ダイエットで実際にめまいなどの症状が出てしまった人は、少しずつでも構わないので砂糖を摂取してください。
具体的には砂糖15~20gを摂取するというものですが、缶ジュースや缶コーヒーでも補給できるのでそちらでもかまわないとのことです。
糖分を摂取してから10~15分で症状が回復するとのことですので、そこまでの間は回復時間と思ってじっとしておきましょう。
また、体調が悪い状態が続くのなら、体調が良くなるまではダイエットを中断した方がいいです。
さらに言えば、体への負担が大きくて悲鳴を上げている状況とも言えますので、食事制限や糖質制限に頼らないダイエットにしたほうがいいでしょう。
正しいダイエット法とは?
糖質制限ダイエットは非常にダイエット成功率が高く簡単に実行できるのですが、浅い知識でも成功してしまうので、非常に危険なダイエットなのです。
そのため、個人的に推奨したいのが、摂取カロリーや糖質をちょっとくらい制限する程度で後は消費カロリーを増やすという考え方でダイエットです。
摂取カロリーを減らすのは簡単ですし、糖質を減らすのも簡単なのですがほかに必要な栄養素も足りなくなることが多いので、食事制限はほどほどにしましょう。
できる限り運動により消費エネルギーを増やして栄養不足にならないダイエットに切り替えた方がいいでしょう。
どうしても、糖質制限ダイエットに近いことをしたいという方は、糖質ではなくGI値に気をつけてみてはいかがでしょうか。
GI値とは「Glycemic Index」の略で食べ物を摂取したときに血糖値を上昇させるスピードを数値化したものです。
この値が高いものは膵臓からインシュリンが分泌されやすくなり、糖分をエネルギーとして蓄積される確率が高まります。
体内に入った糖分が脂肪として蓄積されなければ問題ないのですが、インシュリン分泌量が多いほど脂肪になってしまいますので、その働きが少ない食品を選べば良いのです。
なので、糖質制限ダイエットではなく、低GI値ダイエットに切り替えて実行してみてはいかがかと思います。
最後に
以上、いかがだったでしょうか。
今回はダイエットで発生する様々な症状について紹介いたしました。
ダイエットでのめまいや吐き気はもはや当たり前と考えている人がいますが、これは体が危険な状態になっているというサインなので、放置するのは良くなく、早めにそのサインに気がついてやめる必要があります。
ダイエットは簡単なものにはリスクがつきものとなっている可能性が高いので、そのリスクを回避するためにもダイエットに関する知識を深めるようにしてください。
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