内臓・脳の働き方改善で汗をかかずにヤセられる!
「からだにいいこと9月号」に「内臓・脳」働き方革命でほったらかしでも-2キロ!と題した内容が巻頭特集として掲載されました。
生活習慣病の診療医師であります工藤内科の工藤孝文先生がこの特集を監修しています。
きつくて長続きしない運動や食事制限をしなくても、内臓や脳の働きを改善すれば、それだけでヤセやすい体質になれるというもの。
いったいどうすれば内臓や脳の働きを改善できるのでしょうか?
とても興味深い内容ですね。
ぜひご覧になってください!
基礎代謝の約7割は臓器による消費
人間の体で消費するエネルギーのうち約6割は生命の維持活動に必要な基礎代謝です。
基本的な考え方として基礎代謝というのは私たちが意識していない活動で勝手に消費されるカロリーになります。
つまり基礎代謝の高い人は楽して痩せられるということですね。
そしてその基礎代謝の中の7割は内臓が消費するエネルギーとなっています。
立ったり歩いたりといった運動で消費する身体活動量は消費するエネルギーの約3割と意外に少ないです。
従いまして内臓を活性化させてしっかり働くよう体を改革していくことが、効率的なダイエットに繋がるということです。
5つのエース級臓器の活躍でヤセやすく太りにくい体に
代謝量の多い臓器には「脳」「胃」「腎臓」「肝臓」「腸」の5つがあります。
脳は臓器の中でもトップクラスの代謝量を誇り、脳を活性化させるにはイメージ戦略が大切とのこと。
「私はモデルだ」など在りたい自分をイメージすることで、脳の活動量がアップする他、モデルのように姿勢が良くなったり、ヘルシーな食べ物を選んだり、よく噛んで食べるようになったりします。
胃の活動が良くなると、食べ物を消化・分解して栄養を作り出すパワーが増し、消化に使うエネルギー量(食事誘発性熱産生)がアップします。
腎臓の活動が良くなると、体内の水分と塩のバランスがうまく取れるようになって、むくみやセルライトの解消が期待できます。
肝臓の活動が良くなると、糖質・脂質の代謝が良くなる他、老廃物の分解力も高まり、ヤセやすく疲れにくい体になることが期待できます。
腸内細菌の中には肥満を防ぐヤセ菌というものがいて、ヤセ菌優位の腸になれば多少食べ過ぎても、太りにくい体になります。
こういったことから、ヤセるには(健康の面においても!)内臓と脳を活性化しておくことが大切と言えます。
内臓と脳を活性化させるには!
では実際に内臓と脳を活性化させるにはどうすれば良いのか?ということでその概要を以下に記載していきます。
より詳しい内容につきましてはからだにいいこと 2018年 09月号 [雑誌]をご覧ください。
寝たままスクワット
「体幹リセットダイエット」の著者でパーソナルトレーナーの佐久間健一先生おすすめのスクワット法です。
スクワットというと辛いイメージがありますが、寝たままの軽い負荷のスクワットで、骨盤を正しい位置に戻し、内臓下垂を解消させることで、お腹がへこみ、代謝もアップするということです。
やり方は2つあります。
あお向け寝スクワット
①あお向けに寝てひざを曲げる
②ひざ裏を持ったまま脚を上へ伸ばす
①②を15回繰り返します。
ごろ寝スクワット
①横向きに寝てひざを曲げる
②上の足を前へ出す(この状態で3秒キープ)
③続けて後ろへ伸ばす(この状態で3秒キープ)
①~③を10回繰り返し、今度は体の向きを逆にして同様に行います。
髪しばりデトックス
この方法は理学博士の勝山浩尉智先生が紹介して下さっています。
頭皮と内臓は繋がっていて、頭皮の反射点を刺激すると対応する内臓が反応し、働きが活発になるというものです。
例えば「大腸」の反射点付近の髪をしばり刺激すると、大腸が活性化し便秘が改善。
「肝臓」なら食べ過ぎによる内臓疲れの解消、「腎臓」ならむくみ解消が期待できるというものです。
大腸の反射点は「小泉門(しょうせんもん)」肝臓の反射点は「前頭結節(ぜんとうけっせつ)」腎臓の反射点は「外後頭隆起(がいこうとうりゅうき)」、これらの付近で髪を結ぶと良いというものです。
詳細はからだにいいこと 2018年 09月号 [雑誌]をご覧ください。
孫悟空式ベルト巻
この方法は工藤孝文先生が紹介して下さっています。
お腹がベルトで締め付けられると、その不快感は脳が察知し、脳は不快感を避ける為に無意識に食べる量をセーブするというものです。
巻き方がきつすぎると具合が悪くなる恐れがあるので、食後に少しきついと感じる程度にしておくのがポイントだそうです。
最初は短時間から、夕食の前後1時間巻くだけでも効果があるとのことです。
巻き方のポイントは3つで
①巻く位置はおへその高さ
②ベルトは太めで伸びないもの(太さは3センチ以上)
③食後はベルトをゆるめない(最低1時間はガマン・・・ただし無理はしない)
とのことです。
ツボ押しテーピング
この方法は「貼るだけダイエット」の著者でボディーカウンセラー・整体師の野崎直哉先生が紹介して下さっています。
皮膚にテープを貼って内臓につながるツボを刺激し、ヤセやすい体質に導くというもの。
各臓器とツボのつながりは次の通りです。
脳・・・飢点(きてん):耳の穴の前のふくらみの少し下にあるツボ
腎臓・膀胱・・・夜尿点(やにょうてん):小指の第一関節の真上にあるツボ、命門(めいもん):小指の第二関節の下にあるツボ
胃腸・・・解谿(かいけい):足首の前側中央にあるツボ
全身の臓器・・・至陰(しいん):足の小指の爪の付け根にあるツボ、陽池(ようち):手の甲側の手首の出っ張りから1cmほど内側にあるツボ
貼る時のポイントは
①きつく巻かず置くように貼る
②夜より昼間に貼るのが効果的
③1週間、毎日続ける
とのことです。
※テープには「伸縮性」と「非伸縮性」があり「伸縮性」を選ぶとのこと。
ドラッグストアや100円ショップで購入可能。
なりきりセレブ食べ
こちらの方法は川村内科診療所所長の川村昌嗣先生のご紹介です。
これは脳をダマすというやり方で、セレブは高級品を食べるので、少しずつ口にいれて、ゆっくり、じっくりと味わうはず。
こうした食べ方は食べ過ぎないタイミングで満腹感が得られるので、食べ過ぎ防止につながる他、食事誘発性熱産生もアップするとのこと。
具体的な方法は
①盛り付けを綺麗にし、5~10倍の値段を思い浮かべる
②1/4にカットして少しずつ食べる
とのことです。
デブ菌退治酸っぱ食
こちらの方法は『ヤセたければ、腸内環境「デブ菌」を減らしなさい!』の著者で東京医科歯科大学名誉教授・医学博士の藤田鉱一郎先生が紹介して下さっています。
腸内には「善玉菌」「悪玉菌」以外に日和見菌というものがたくさんいて、日和見菌の中には肥満や糖尿病を予防する短鎖脂肪酸(たんさしぼうさん)を出す「ヤセ菌」と栄養を脂肪細胞に取り込んで太らせる「デブ菌」が存在するとのこと。
ヤセ菌の好物である食物繊維を積極的に摂り、デブ菌の好物である脂肪や添加物の多い食品を減らすのがこのやり方。
おすすめの食品は「酢キャベツ」。
食物繊維の豊富なキャベツに短鎖脂肪酸を増やす酢を加えた酢キャベツは腸にとって理想的な食品だそうです。
その他「焼き梅干し」も内臓を活性化させる食品とのこと。
梅干しの成分「バリニン」は脂肪細胞を刺激し燃焼を促すと考えられているそうです。
ヒハツ豆乳
こちらの方法は「とにかく内臓を温めなさい」の著者であり、理学博士・鍼灸師・全国冷え性研究所所長である山口勝利先生が紹介して下さっています。
夏は冷たい飲み物を飲んでしまい、内臓が冷えることで便秘になったり、代謝が落ちたりしてしまいます。
そこでおすすめなのが「ヒハツ」とのこと。
ヒハツは香辛料で発熱作用があり、1日1g(小さじ1/2)で腸の温度を上げてくれるそうです。
そしてこのヒハツの摂り方としておすすめなのが豆乳と混ぜて飲むこと。
整腸作用のある豆乳と一緒に摂ることで、更に代謝アップを狙おうというものです。
ヒハツ豆乳の作り方は
ヒハツ:1g、豆乳:150mg、はちみつ:大さじ1杯を用意し、まず豆乳とはちみつをよく混ぜてからヒハツを入れ全体を混ぜればOK。
1日1杯飲めば腸の冷えの解消が期待できるそうです。
自分ポスター
こちらの方法は「メンタルトレーナーが教える最強のダイエット」の著者である西田一見先生が紹介して下さっています。
「体は脳がイメージしたものに勝手についていくもの」という考え方に基づいています。
例えばレモンを想像すると食べていなくても唾液が出るというように脳のイメージによって体が反応するというメカニズムを活用しようというものです。
おすすめなのが、理想の体に自分の顔を貼り、目標を書き込んだポスターを作るというものです。
実際に吉本のぽっちゃり芸人「3時のヒロイン」の方々が10日間、朝家を出る時にポスターを見たり、夜寝る前の見たり、待ち受けで見たりした結果、かなでさんが体重-2.0kg・下腹-9.1cm、まきさんが体重-1.2kg・太もも-2.8cm、ゆめっちが体重-3.0kg・ウエスト-13cmといった結果が出たとのことです。
最後に
ダイエットというときつい運動や厳しい食事制限が必要と思いがちですが、ここに挙げてきたダイエット法はそこまで大変ではないものかと思います。
あなたがピンとくるものがあれば、ぜひ実践してみて頂ければと思います。
なお本記事では詳細を記載し切れていませんので、ご興味のある方はぜひからだにいいこと 2018年 09月号 [雑誌]をお読みください。
脳や内臓を活性化してヤセやすく太りにくい体を手に入れ、毎日ハッピーに過ごしましょう。
監修医師であります工藤孝文先生の工藤内科のサイトは次のURLになります。
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