生理中はダイエットしない方がいい?それとも休むと成功しない?
生理中は女性にとって痩せにくい時期であり、筋トレなどの運動や食事に気を付けても太るから意味ないのでしない方がいいという意見があります。
その一方で、生理中でもダイエットを休むと成功しない(目標とする体形になれない)と考えられる方もいます。
どちらが正しいのでしょうか?
本記事では生理中にダイエットを行うなら、どういうやり方が良いのかと、それを行ってもあまり効果は望めなく、太ってしまう場合もあって、やっても意味がないのかといった所を中心に生理中のダイエットに考え方についてお伝えしたいと思います。
生理中のダイエットは太るから意味ない?しない方がいい?
生理中は、子宮内膜が剥がれ、女性ホルモンの分泌が低下し、代謝も低下する傾向があります。
そのため、運動や食事制限をしても、通常よりも効果が出にくくなると言われています。
また、生理中は子宮筋が収縮するため、下腹部に痛みや重さを感じる人もいます。
この状態で過度の運動をすると、痛みや不快感が増し、逆に体調を崩す可能性があります。
一方、月経前症候群(PMS)のある生理前も、体調不良が出る人が多いです。
PMSには、水分貯留や不安感、イライラ感などが含まれるため、ダイエットを進めるのが困難になることがあります。
従いまして、生理中やPMSのある生理前には、体調や気分に合わせて、無理をしないようにすることが重要です。
食事はバランスよく、運動は軽めに行い、ストレスをため込まずにリラックスすることが大切です。
また、自分を責めずに、気持ちをゆるめることも大切です。
そして、生理中でもできる範囲で食事に気を付けたり、運動を行ったりすることは意味がないことはありません。
生理中はエストロゲンが少なくなっているので、筋肉が付きやすいです(参考情報:https://www.youtube.com/watch?v=0-VqANCbUB8)。
従いまして、筋トレなどの運動ができるようであれば行った方が良いです。
運動を行っても、生理中には効果を感じられないかもしれませんが、体調が良くなって、しっかりとダイエットに取り組めるようになった時にプラスの効果として繋がりますので、できる範囲で行うようにされると良いかと思います。
生理中にダイエットを休むと成功しない?
もちろん生理中でもダイエットを行ったほうが成功しやすいところはありますが、生理中にダイエットを休んだからといって、成功しないということはありません。
生理中には体重が増加する傾向があるため、体重が増えたと感じることがありますが、これは生理による一時的なものであり、生理が終わると元の体重に戻る場合が往々にしてあります。
生理中に体調が良くない場合は運動は休み、調子が悪くない時は無理のない範囲で運動を行うように心がけ、食事面においてバランス良く適量を摂るというところに重点を置きましょう。
そして、長期的な視点でダイエットを行い、継続的に取り組むことが成功の鍵となります。
生理中のダイエット方法
生理中は体力が低下しているため、激しい運動は避けるのが基本です。
無理なダイエットは逆効果となる場合がありますので、自分の体調に合わせた適切なダイエットを行いましょう。
以下に具体的な内容を記載していきます。
運動
適度な運動は、脂肪燃焼を促進し、代謝を改善することができます。
ストレッチ→筋トレ→有酸素運動の順で行うのが理想なので、その順でおすすめのものを紹介していきますが、あくまでも体調が良い時に行うようにして、体調が良くない時はお休みするか、ストレッチや有酸素運動などできる範囲のものを行うようにしましょう。
ストレッチ
(【生理中のストレッチ】5分で体が楽になる!!生理中の優しい下半身ストレッチ)
ストレッチは非常に低負荷でできる運動なので、生理中はかなりおすすめです。
動画は生理中にもできる下半身を中心としたもので、体が楽になる効果も期待できるようなので、やってみてはいかがかと思います。
筋トレ
もし体調が良ければ、次のような筋トレを行われると良いでしょう。
スクワット
(【毎日3分】全身の脂肪を燃焼するスロースクワットのやり方!ダイエットにおすすめ)
下半身には筋肉の約70%が備わっていると言われ、鍛えると代謝アップに効果的な部位です。
動画は3分とありますが、生理中は無理せず1分とか2分とか、体のコンディションによって無理のない範囲で行いましょう。
もちろん、体調がかなり良くない日は止めておきましょう。
お腹と二の腕の緩めの筋トレ
(女の子の日OKゆるトレ|女性らしいくびれ・二の腕・太ももを作る!4 min Workout!)
下半身以外にお腹や二の腕なんかも鍛えられるとより良いです。
こちらの動画は生理中向けの緩めの筋トレになっており、おすすめです。
腿のトレーニングの紹介もありますので、こちらの4分間を一緒に行われるのも良いと思います。
有酸素運動
有酸素運動も緩めのものを筋トレの後に行われると良いです。
運動としてはウォーキングがおすすめです。
室内用のウォーキングマシンがあれば最良ですが、ない方がほとんどでしょう。
雨だとウォーキングができなくなるので、その場合は上の動画で紹介されている踏み台昇降運動なんかがおすすめです。
食事
太っている方の場合、食事はそれなりのカロリー制限をする必要がありますが、過度な制限は生理痛を悪化させることがあります。
摂取カロリーを目標体重に沿った適切なものにして、バランスの良い食事を心がけ、栄養素を適切に摂取するようにしましょう。
摂取カロリーの管理はカロリー計算アプリを利用することで、日々の摂取カロリーを管理し、適切なカロリー摂取量を把握することができます。
女性が痩せやすい時期は?
まず、女性の生理周期には、卵胞期、排卵期、黄体期、生理期とありますが、これらのフェーズによって女性の身体のホルモンバランスが変化し、体重や体形にも影響が現れます。
生理後の卵胞期~排卵前後期は、女性ホルモンのエストロゲンが最も多くなり、新陳代謝が高まるため、最も痩せやすくなる時期と言われています。
また、筋肉量も増える傾向があるため、トレーニング効果が高まるとされています。
一方、黄体期は、エストロゲンが低下し、プロゲステロンが増加する時期で、体温が上昇する一方で、脂肪燃焼が低下するため、痩せにくいとされます。
生理期は既に記載の通りで、女性ホルモンのバランスの乱れによる生理痛や頭痛などの体調不良が起こったりするので、トレーニングやダイエットが難しくなることがあり、痩せにくい時期です。
以上から、卵胞期~排卵前後期が最も痩せやすい時期で、黄体期や生理期は痩せにくく、体調も不安定になる可能性が高まります。
ただし、個人差があるため、自分の体調や生理周期に合わせた適切なダイエットやトレーニング方法を見つけることが重要です。
生理中のダイエットの注意点
既に注意点として記載している内容もありますが、ここで生理中のダイエットを行う上での注意点をまとめてみたいと思います。
運動は体調に合わせて適度に行う
生理中は女性ホルモンのバランスが乱れるため、体調が不安定になります。
過度な運動は、生理痛や頭痛、めまいなどの症状を悪化させる可能性があるので、無理をせず適度に調整し、かなりしんどい場合は休みましょう。
過度な食事制限はしない
太るからといって、極端に食事を抑えると健康に悪影響を及ぼします。
生理中は鉄分や栄養素の損失が多くなったりもするので、栄養バランスの良い食事を心がけることが大切です。
鉄分が不足すると貧血になり、疲れやすくなるため、特に注意が必要です。
水分量を増やす
生理中は水分が体外に出やすくなっているため、脱水症状に陥りやすくなります。
こまめな水分補給を心がけましょう。
ストレスに気を付ける
ストレスの種類にもよりますが、食欲を増進させることが多いため、ダイエットの妨げとなります。
ストレスを減らすためにストレッチ、ヨガ、マッサージ、入浴などでリラックスする時間を作るようにしましょう。
生理痛がきつい時の対策
生理痛がきつい時の対策としては次のようなものが挙げられます。
休息をとる
安静にして、睡眠をしっかり取ることで体の緊張をほぐし、体調改善にプラスに働きます。
温かいものを飲む
温かいお茶やスープなどを飲むことで、体を温め、健康効果を高めることができます。
体を温める
腹痛がある場合、ホットパッドや湯たんぽなどを使って、お腹を温めることで痛みを和らげることが期待できます。
軽い運動をする
軽いストレッチやウォーキングなどの軽い運動をすることで、血流を良くし、痛みを和らげることが期待できます。
但し、何度もお伝えしてしまっていますが、無理はしないようにしましょう。
医師に相談する
あまりにも生理痛がひどい場合は、医師に相談することをおすすめします。
生理痛が病気のサインであることもありますので、適切な診断を受けることが大切です。
生理中のダイエットに関するよくある質問
生理中に断食をして痩せたという話を聞いたのですが、痩せる為にはOKですか?
生理中の断食はおすすめしません。
生理中は女性ホルモンの急激な変化によって自律神経のバランスが崩れやすいため、体調が悪くなりやすい時期です。
そのような中、断食を行うと栄養不足に陥り、生理痛やめまい、倦怠感などの症状が悪化する可能性があります。
また生理中はたくさんの血液を失うので、もともと貧血になりやすい時期です。
その状態で断食を行うと、栄養不足で血液の生成機能が低下し、体に悪影響を及ぼし兼ねません。
従いまして、生理中の断食は止めておきましょう。
生理前のダイエットには豆乳が良いと聞きましたが、生理中は飲まない方がいいですか?
豆乳の原料である大豆にはイソフラボンという成分が含まれており、この成分は体内に入ると女性ホルモンのエストロゲンと似たような働きをすると言われています。
このことで、生理中に豆乳を飲むとホルモンバランスが崩れて体に悪影響を及ぼす可能性があるという話があります。
ただ、この話の信憑性は定かではなく、本当に悪いかどうかの結論は出ていないと思われます。
もし、そういった結論が出ていれば、豆乳に「生理中には飲まないでください」という表記が付くはずです。
ただ、人によっては豆乳の摂取で生理痛がひどくなったり、生理が遅れることも現実的にはあるようですので、どうも生理中に飲むと体調が悪くなるなーと感じられる方は避けられるのが良いかと思います。
あと大豆イソフラボンは1日の摂取量の上限が70~75mgと設定されており、コップ1杯(200ml)には41gの大豆イソフラボンが含まれていますので、他からの摂取(豆腐や味噌、納豆など)もある場合は最大1本にしておくのが無難かと思います。
参考情報)https://www.fsc.go.jp/sonota/daizu_isoflavone.html#19
生理中のダイエットにおいて、甘い物を食べたくなっても我慢した方がいいですか?
生理中はエストロゲンが減少することで、脳内の神経伝達物質であるセロトニンが不足します。
そうなるとイライラしやすくなります。
ですので甘い物が食べたくなります。
ここで我慢し過ぎると、不機嫌になって周りの人に迷惑をかけることにもありますので、食べ過ぎない程度に何かを口にするのもやむを得ないと思います。
最初はスルメやゆで卵、ナッツ類といったタンパク質が多めの食品を試してみましょう。
たんぱく質では収まらない場合は日を変えて、比較的GI値が低めの果物(みかん、りんご、いちご、メロン、ももなど)やドライフルーツを試してみましょう。
それでもイライラが収まらない場合は、また日を変えて和菓子を試してみましょう。
あとは子宮の収縮を促進させる成分(チラミンやプロスタグランジン)を多く含む食べ物
であるチーズ、チョコレート、コーヒー、加工肉、発酵させた大豆、ワイン、揚げ物などは控えた方が良いでしょう。
最後に
いかがでしたでしょうか?
本記事では生理中のダイエット方法に関する内容をお伝え致しました。
生理中は痩せにくく、太りやすい時期なので、ダイエットに取り組んでも意味がないといった声もありますが、行った方が生理後のダイエットにプラスに働き、長期的に見た場合、行った方が良いということでした。
ただ、生理中は体調不良に陥りやすいので、体調に応じて緩めの運動を行ったり、かなりしんどい場合は休んでも良いです。
できてもできなくても、それをストレスにせず、長期的な視点を持ち、気楽な気持ちで取り組みましょう。
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