オルニチンの効果・効能やダイエット方法!副作用は?
深夜の通販番組などで出てきたりする「オルニチン」ですが、よく分からないという方も多いでしょう。
ダイエット効果は本当か、どのくらいの摂取量が適切なのか、飲み方はどうすればいいのか、そして口コミに痩せたと納得できるような記載があるのかと、実践するにあたり知りたい事が多いでしょう。
最近はダイエットに効果ありと、聞いたことの無い成分が浮上したりしますが、このオルニチンもその一つでしょう。
本当に効果があるのであれば、活用してみたいですね。
本記事ではオルニチンの飲み方とダイエット効果および口コミを中心にお伝えしたいと思います。
オルニチンとは?
オルニチンは体内を巡る遊離アミノ酸の一種でL−アルギニンから生合成されます。
主に肝臓で機能する成分ですが、筋肉や腎臓などに移行する遊離アミノ酸です。
人体にとって非常に有用な成分であり、肝臓の解毒作用を強める力をもっていてアンモニアを解毒することが出来ます。
このオルニチンは肝臓の細胞内にある「有害なアンモニアを無毒な尿素に変換する」代謝回路として機能するものであり、健康を保つためには必須な能力となります。
そして、この回路の名前がオルニチン回路なのです。
このように肝臓において重要な役割を果たしているオルニチンですが、筋肉や腎臓などにも移行する性質があり筋肉の合成や運動による疲労の軽減にもかかわっていると考えられており、成長ホルモンの分泌促進作用などにもかかわっているとされ、日夜研究が進んでいます。
ダイエットに効果的な摂取量や飲み方は?
オルニチンの摂取量目安は400~1000mg程度ですが、シジミ100gでだいたいオルニチンは12mg程度なのでこの摂取量目安に到達するのはほとんど不可能です。
2000個以上のシジミを毎日食べることになります。
これは現実的ではないので、実際にオルニチンダイエットをしたいという方はサプリメントなどの力を頼ることになるでしょう。
ダイエットに効率の良いタイミングを調べたところ、筋トレを実行している方ならば運動の30分前に摂取すればいいですし、寝る前に飲んで疲労回復効率を上げるといった飲み方が推奨されています。
あとは朝食の30分前に飲むようにすればその日1日オルニチンの効果を手に入れることが出来ます。
ダイエット効果について
疲労回復とか肝機能向上といった作用があるオルニチンですが、はたしてダイエットとかかわりはあるのでしょうか。
これはいろいろと調査してみた結果、いくつかダイエットにつながりそうな作用がありました。
まず、オルニチンによって肝機能が効率的に働くようになれば、それだけ代謝も円滑に行われるので基礎代謝が活発化してそれだけ痩せやすい体になるというものです。
またオルニチンは成長ホルモンの分泌効率を上昇させる作用がありますので、筋トレ効率が向上するというお話もあります。
体形維持には筋肉が欠かせないのでこれもダイエットにつながっているといえるでしょう。
筋肉が増えればそれだけ基礎代謝も上昇しますので効果はあるといえます。
それ以外には脂質を代謝する力が高まりますので、脂肪肝といった肥満によるトラブルも発生しにくくなります。
口コミは?
オルニチンダイエットお口コミはほとんどありませんでした。
SNSには多少あるようですが、いま一つ具体的に痩せたといった口コミが見つかりません。
具体的には「ほかのダイエットをして停滞期になって困っていた時にオルニチンを摂取したら体重が減り始めた」とか「疲労回復が早まったので運動や筋トレもしやすくなった気がする」といった報告です。
体重が減少した報告も多少はあります。
しかし「1ヶ月以上飲み続けたが何の効果もなかった」とか「ダイエット効果はない」といった記載もありますので失敗のほうがやや目立つダイエットとなっています。
これらの口コミの数や書き込みの数を見ると実行者がかなり少ないダイエットと予想できてしまうので、試してみて結果をみてみるしかないでしょう。
それか成功確率を上げるために他のダイエットも並行して行うといいかもしれません。
効果・効能は?
オルニチンを摂取するとオルニチン回路が活発化するのでアンモニアの解毒効率が上昇し、肝機能が十分に働くようになる恩恵が受けられるようになります。
具体的には、アルコールが大量摂取されたときにオルニチン回路が機能的に働いていると二日酔い症状をもたらす有害物質が消費されるテンポが速くなるので二日酔いになる確率も低下します。
それ以外にもオルニチンを摂取することで疲労回復速度が向上するとか、食べ物をエネルギーに変更する効率が向上するので新陳代謝も上昇すると考えられています。
オルニチンに副作用はある?
現代人は基本的にオルニチンが圧倒的に不足しているので、過剰摂取による副作用が発生することはほとんどありません。
つまり、サプリメントを大量に摂取したときといった限定的な状況を心配する程度なのです。
実際にオルニチンを大量に摂取したとしても、オルニチンは基本的に遊離アミノ酸の一種なので多すぎても尿とともにタンパク質として排泄されます。
そこまで心配する必要はないようです。
ただし、1日7gといった超過剰摂取状態になった場合は腹痛や胃痛が発生する可能性はあるとのことです。
ただし、オルニチンによる副作用よりもそのサプリメントに入っているほかの成分による副作用の可能性を心配したほうがいいという声があがっておりますので、そこの部分は別に気にする必要はあるでしょう。
オルニチン回路とは?
オルニチン回路とは先ほど説明したように肝臓の細胞内にある「有害なアンモニアを無毒な尿素に変換する」代謝回路のことです。
これがオルニチン回路と呼ばれるものであり尿素回路とも呼ばれる脊椎動物ならば高確率で備わっている代謝回路となっています。
より具体的に説明すると、体内で発生したアンモニアが二酸化炭素によってカルバミルリン酸になってオルニチンの作用によってシトルリンになります。
そのシトルリンがアルギニノコハク酸の作用によってアルギニンになり、尿素とオルニチンになるというサイクルです。
このようなサイクルでアンモニアは無毒な尿素となりますが、このサイクルはオルニチンが不足するとうまく回らなくなるので補給が必須ということです。
大まかに説明するとオルニチン回路はオルニチンを摂取することでさらに機能的に働いてくれるようになるので、有害なアンモニアが体内に残ってしまうことがほとんどなくなり、解毒が効果的に進むようになります。
オルニチン回路が順調になるということは次のような好循環を生みます。
オルニチンが肝臓に配備されることでオルニチン回路が効果的に機能ししっかりと解毒されるようになる⇒解毒が効率よく進むと身体を動かすために必要なエネルギー産生も効率よく進むようになる⇒肝機能がアップして疲労回復やストレス軽減されるといったものです。
オルニチンにつきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
glico 体内のエネルギー生成を担うアミノ酸、オルニチンってなに?
最後に
以上、いかがだったでしょうか。
今回はオルニチンについてダイエット効果が本当にあるのかを調べました。
効果効能的にはオルニチンに多少のダイエット効果はあるけれど、そこまで劇的なものではないと感じております。
つまり、本格的にダイエットをしたいのならば他のダイエットと併せて行わないと効果がほとんど出ないと予想しているということです。
このダイエット自体の難易度は非常に低いので、試すだけ試してみるのはいいと思いますが、失敗覚悟で挑んだほうがいいかもしれません。
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