セロトニンの増減でのメリット・デメリットとダイエット効果
幸せホルモンと何かと話題のセロトニンは日々を健康的に過ごすためには重要であり、日本人には不足しているためサプリメントなどで摂取して増やす人が増えています。
その一方で、幸せホルモンセロトニンはダイエット効果もあるという噂もあり、摂取方法や使い方を理解することで痩せられるという声もあるのです。
そこで、今回はセロトニンとダイエットの関係性についてお伝えいたします。
セロトニンとは?
セロトニンとは神経伝達物質の一つであり、睡眠の質や精神の安定に非常に関わってくる物質でもあります。
このセロトニンはアミノ酸の一種であるトリプトファンと呼ばれる栄養素を取り込むことで体内で合成される物質です。
トリプトファンが摂取されて腸内にくると、腸内や脳にあるトリプトファン水酸化酵素によってセロトニンが出てきます。
トリプトファンは摂取して取り込まれることで血液を循環して脳に届くようです。
このような循環されるトリプトファンによってセロトニンができ、セロトニンの割合は脳が5%、血液が5%、腸が90%と言われております。
つまり、セロトニンの量や働きには腸が非常に関わってくるということです。
後に説明いたしますが、トリプトファンは通常の食べ物にも含まれておりますので、腸内にいるトリプトファンを増やしてセロトニンを増殖するためには食生活も考慮する必要があるでしょう。
セロトニンとダイエットの関係
セロトニンは脂肪燃焼を引き起こす物質の一つなので、効率的に痩せるためには必須であるというお話もありますが、最新の研究でここら辺の仕組みもわかりつつあるようです。
具体的にはタキキニンと呼ばれる物質が哺乳類の腸の収縮を促進させる働きがあり、セロトニンが増えることでタキキニンも増殖し腸内の脂肪燃焼プロセスが効率的に動くようになるという仕組みです。
また、ストレスが溜まりすぎると人間は気分が不安定になりがちで、セロトニンを本能レベルで求めるようになります。
その方法が甘いものを食べるというものです。
セロトニンはもともと満腹感や満足感を与えてくれるホルモンでもあるので、不足することでどか食いが発生してしまうのです。
つまり、セロトニン不足になるとダイエット失敗の可能性が飛躍的に高まると言うことになります。
セロトニンが増えると脂肪燃焼効率も上がると言われていますし、減少するとどか食いが発生して失敗確率も上がると言われているので、ダイエットとの関係はかなり深いと考えられます。
セロトニンを増やす方法
それでは具体的にセロトニンを増やす方法について記載して参ります。
ある程度知られていることもあるでしょうが、確認のために今一度ご覧ください。
食べ物やサプリで摂取する
いわゆる、外からの摂取で補おうという発想ですが、これがある意味最も効率の良い方法ではあるので、意識して摂取されると良いでしょう。
セロトニンの素になるのはトリプトファンなので、トリプトファンが多い大豆製品・乳製品・ナッツ類・バナナ・赤身の魚等を摂取すると良いでしょう。
また、セロトニンの分泌はビタミンB6によって促されるという情報もありますので、レバー・肉類・魚類・ナッツ類のようなビタミンB6が多い食べ物も推奨されております。
また、セロトニンはかなり昔から注目されている物質なのでサプリメントもものすごい数が用意されております。
いわゆるセロトニンサプリと呼ばれるものなのですが、それらにはトリプトファンなどがしっかりと含まれておりますので、評判から選ぶのが一番でしょう。
太陽光を浴びる
セロトニンのことをよくご存じないという方でも、起床した後に日の光を浴びるとやる気がアップするのを実感したことがあるという方は多いのではないでしょうか。
これはセロトニンによるものなので、できる限り太陽光を浴びるようにしてください。
ただし、日中の太陽光は強すぎるというお話もあるので、午前8時程度の朝日を浴びましょう。
単調なリズムを体に刻むようにする
セロトニンは同じような動きを繰り返して行う動作や運動を行うことで分泌される傾向にあります。
具体的にはウォーキングといった長時間行える運動、カラオケのような呼吸のリズムを意識する動作、顎を一定間隔でひたすら動かし続ける咀嚼動作が該当します。
ダイエットを意識したい場合にはやはり有酸素運動が主体となってきますので、できる限り毎日の日常に単純動作となる有酸素運動を取り入れるようにしましょう。
ストレスが増えすぎるとセロトニンも過剰消費されるようになりますので、ストレス発散のためにも運動は有効なのです。
生活リズムを整える
これは夜勤がある人にとって辛い事実となってしまいますが、基本的に人体は太陽が出ている時にセロトニンが分泌されるようになっており、日が沈むことでそのセロトニンを材料として睡眠導入剤の役割を果たすメラトニンが増えるようになります。
このサイクルのおかげで、人間の体は日中に活動して夜に眠くなるようにできているのです。
しかし、夜勤がある仕事に努めている方はこれらのリズムが狂ってしまいますので、セロトニンとメラトニンのバランスが崩れてしまいます。
これはセロトニンという視点からみるとマイナスなので、できれば夜勤がない仕事に努めた方が良いでしょう。
生活のリズムを整えることが重要なのです。
セロトニンが増えることのメリットと減ることのデメリット
セロトニンは腸・血液・脳の3箇所に主に存在しておりますが、場所によってもたらされる作用は異なります。
まず、腸内にいるセロトニンは蠕動運動を促す作用があり消化促進作用をもたらしてくれます。
血液中のセロトニンは血管を収縮する作用があるので出血が発生したときの出血量を減らす作用があります。
脳内でのセロトニンの作用は精神的な落ち着きをもたらしてくれるようになり、ネガティブ思考から解放されやすくなるでしょう。
一説にはセロトニンは脂肪燃焼を引き起こす物質の一つなので、効率的に痩せるためには必須であるというお話もあります。
また、セロトニンはメラトニンという入眠を促すホルモンの材料になりますので、メラトニンが効率よく分泌されている人ほど効率よく眠ることができるのです。
そんなセロトニンが不足するようになると腸内の動きが鈍くなるので満腹感や満足感が感じにくくなってしまい、食欲が増大することもありますしひどい人では摂食障害になってしまうパターンもあるようです。
そして、ストレス反応が過敏になるのでイライラが増し、脳の前頭前野の働きも鈍るので無関心や無気力状態になりやすくなってしまいます。
メラトニンも作られにくくなるので寝付きも悪くなってしまうでしょう。
セロトニンとダイエットにつきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
GLAM コロナ太りを止めたい!「セロトニン」ダイエットフードアレンジ3選
最後に
以上、いかがだったでしょうか。
今回はセロトニンとダイエットの関係について記載いたしました。
ストレスが溜まれば溜まるほどセロトニンを過剰に消費するようになってしまいますので、いわゆる幸せの状態をどれだけキープできるのかがセロトニンを維持する方法となってきます。
過酷なダイエットほどこの幸せの状態とはほど遠くなってしまいますので非常に難しい問題ではあるのですが、セロトニンのことを考える場合はできる限り満足した状態でダイエットができる仕組みを設けた方が良いでしょう。
不満やイライラを抱えている状態で続けるとセロトニンが減少して、いろんな部分でマイナス要素が出てきてしまいます。
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